第7回 2005年2月13日(日)
とはいえ、多忙な役者さん方。今回も役者が全員揃う稽古が、いまだに1度も実現しておりません。 それでも稽古はもちろん進みますので、本人がいない役は代役をたてます。 今回は代役のお話。…なのかなぁ〜コレ?まいっか。 代役のお話。 ふれる〜じゅでは大抵、演出助手と言うポジションが2人いて、男女1人ずつというのが、ここ最近のお決まりです。 だから(?)今までは大抵、演出助手が代役をしておりました。 でも今回の稽古場、何故かウチの演出家は、役者の[白井祥之]に全ての代役を任せています。 他の役者が自分の役に集中しているさなか、白井は1人4役とかしています(自分の役含めて)。 てんやわんやです。 時おり白井1人で、1ページくらい会話していたりします。 うんざりです。 …(笑)ウソウソ。 白井の説明を少ししておきましょう。 彼はふれる〜じゅの[役者]です。 ん?役者? [いじられ役者]です。 うん、こっちのがしっくりくる。 演出
「そこはキャラ押して?カッコよさとかいらないから。」 と言われ、びっくりする事に白井は、まんまと[カッコいいキャラ]を押し出してしまいます。 しかも全然間違った方向のカッコいいキャラで、ちょっと気持ち悪い感じです。 大変な勘違いです。 演出の言葉は1ミクロンも伝わっておりませぬ。 そして演出はため息をつき、演出の気持ちを悟った白井の隣に座っている役者は、白井にグーパンチを放ちます。 「イタイっっ!え?え?」 なおさらびっくりする事に、本人は自分の勘違いに全くもって自覚がありません。 そんな役者です。 ん…いや、やっぱりしっくり来ないな。 そんな[いじられ役者]です。 ん、こっち☆ 誰かが面白い事をやって、みんな笑っていると演出が 「白井、何笑ってるの?」 白井ダケ名指しで、しかもちょっとキレ気味の低いトーンです。 「…すみません。」 あ〜白井ヘコんでる(>_<)演出に目をやると、 「……ぷっ(笑)。」 ただ白井をいじりたいダケの演出家。 「も〜やめて下さいよ〜。びっくりしたじゃないですか〜。」 ホッとする白井。 いつもこんな感じ。 白井は必死に4役をこなします。 でも、いかんせんテンポがとれない。まぁ4役も演じているのだから当然といえば当然です。 世の中には[天才]と言う生き物がいて、きっとその人ならテンポ良く、全く異なるキャラクターを 4役演じこなすのでしょうが、どーやら白井は天才ではなかった様です。 私と同じ生き物だった様です。 兄さんにはなれなかった様です。 残念。 そして演出からひと言。 「白井、どの役も全部同じに聞こえるんだけど…。」 「…すみません。」 「……ぷっ(笑)。」 やっぱしいじりたかったダケかい。 そんないじられ役者がこの間、自分の役で東北ナマリキャラを出してきました。 きっと天才ナマリ兄さんに対する宣戦布告です。 演出家がボソッと言いました。 「いいじゃん、白井。」 おぉ!白井が褒められた!! 同じ劇団員としての愛情でしょうか。私は自分の事の様に嬉しい気分になって、ちょっと顔がニヤケました。 しかし次のシーン… ん?白井、どこからどぉ聞いても標準語でしゃべってるよっ?(>_<) え?1シーンのみ?ナマリキャラ続けないの? 周りがザワザワし始めました。 「え?なんで1シーンだけナマってたの?」 「ん?白井何したいの?」 その言葉達が読んでいる本人に聞こえたのでしょうね。2シーン目、標準語で通した白井の最後のセリフ…。 「しんずれぃしますた…」 あぁ白井…ひと言だけナマリキャラ復活しちゃったよ。非常に残念だよ。
もちろん演出は言いました。 「え?なんで自分の役の時は同じキャラで通せないの?」 そりゃそぉだ。 4役しなきゃいけない時は全部一緒で、1役しか読まない時は2つのキャラが入りまじる…。 そんなバカなってお話だもの(^_^; そしてもちろんグーパンですわな。 「イタイッ!…すみません。」 これはさすがに本人も自覚あったみたい(^^) いじられ役者白井祥之の明日はいずこへ…。 次回へ続かない。 めでたし。 |
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